【FIREの不安解消】インフレに負けない資産ポートフォリオとは?
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この記事のポイント
FIREを目指して資産形成に励む中で、「もし将来、今の想定を超えるインフレが起きたら?」という不安を感じたことはありませんか。物価が上がり続ければ、生活費は増え、資産の実質的な価値は減ってしまいます。この記事では、そんなインフレのリスクからあなたのFIRE計画を守るための、具体的な対策を解説します。これを読めば、インフレを前提とした、より強固で安心感のある計画を立てられるようになります。
「貯金がどんどん目減りしていく…」FIRE計画とインフレの恐怖
FIRE計画を立てる際、多くの人が現在の生活費を基準に「年間支出の25倍」といった目標額を設定します。しかし、その計算の前提には、将来の物価が今と大きく変わらない、という楽観的な見通しが含まれていないでしょうか。
もし、あなたの退職後に、想定を上回るインフレが長期間続いたとしたらどうでしょう。生活必需品の価格は上がり続け、あなたの計画上の支出額はあっという間に足りなくなります。
同時に、インフレは現金の購買力を奪うため、銀行に預けているだけの資産は実質的に目減りしていきます。支出は増えるのに、資産の価値は減っていく。この二重の圧力は、FIRE計画にとって最大の脅威の一つです。
このインフレリスクを考慮しない計画は、砂上の楼閣と言えるかもしれません。
インフレがFIRE計画に与える2つの影響
インフレは、FIRE計画に対して、2つの側面から悪影響を及ぼします。①支出の増加:物価が上がれば、当然、生活費は増えていきます。計画時に想定していた年間支出額では、将来同じ生活水準を維持できなくなる可能性があります。これにより、計画よりも多くの資産を取り崩す必要が出てきます。
②資産価値の目減り:インフレは、お金の価値そのものを下げます。100万円という資産額は変わらなくても、その100万円で買えるモノの量は年々減っていきます。特に、利息のつかない現金や預金は、インフレに最も弱い資産です。
このように、インフレは「支出の増加」と「資産価値の減少」という二重の圧力で、あなたのFIRE計画の前提を崩しにかかるのです。
対策①:インフレに強い資産に投資する
インフレによる資産価値の目減りを防ぐための最も重要な対策は、資産の大部分を現金や預金で保有しないことです。代わりに、インフレと共に価値が上昇しやすい資産に投資する必要があります。その代表格が株式です。長期的には、物価の上昇は企業収益の増加に繋がり、それが株価に反映されることで、インフレ率を上回るリターンが期待できます。また、家賃収入などがインフレに連動しやすい不動産(REITを含む)も有効な選択肢です。
より直接的にインフレから資産を守りたい場合は、物価の上昇に合わせて元本が増える物価連動国債という金融商品もあります。FIREを目指すポートフォリオは、これらのインフレに強い資産を中心に構築することが基本となります。
対策②:配当金や分配金を再投資する
インフレに強い資産を保有するだけでなく、その資産が生み出す利益を「再投資」することも、インフレ対策として非常に有効です。株式の配当金や、投資信託の分配金を受け取った際に、それを使わずに、そのまま同じ商品に再び投資します。
FIRE達成前の資産形成期には、この再投資によって複利の効果が働き、資産の成長速度が大きく向上します。
FIRE達成後においても、例えば「生活費は、資産の元本ではなく、配当金の範囲内で賄う」というルールを設けます。そして、余った配当金は再投資に回すことで、資産の元本を成長させ続けることができます。
これにより、将来のインフレによる生活費の増加に、配当金の増加で対抗するという、持続可能な計画を立てやすくなります。
対策③:支出計画に柔軟性を持たせる
インフレへの備えとして、資産側だけでなく、支出側にも対策を講じることが重要です。それは、生活費の計画に「柔軟性」を持たせることです。具体的には、FIRE後の支出を「生活に必須の支出(家賃、食費など)」と「裁量的な支出(旅行、趣味など)」に明確に分類しておきます。そして、「もしインフレ率が年間3%を超えたら、その年は裁量的な支出を20%削減する」といった、自分なりのルールをあらかじめ決めておくのです。
この「いざとなれば支出を減らせる」という選択肢を計画に組み込んでおくだけで、資産が想定より早く尽きてしまうリスクを大幅に下げることができます。これは、精神的な安心感を保つ上でも非常に効果的な対策です。
結論:インフレを前提とした計画を立てる
想定外のインフレに対する不安は、FIREを目指す上で避けては通れない課題です。しかし、その不安は、適切な対策を計画に組み込むことで克服できます。重要なのは、インフレを無視するのではなく、「インフレは起きるもの」として、初めから計画の前提に置くことです。
具体的には、①インフレに強い株式などを資産の中心に据え、②配当再投資で資産の成長を促し、③支出に柔軟性を持たせる、という3つの防衛策を組み合わせます。
FIRE計画とは、単一の目標金額を達成することだけが目的ではありません。様々な市場環境や経済状況の変化に対応できる、持続可能なシステムを作り上げることです。
これらの対策は、あなたの計画をより現実的で強固なものにし、将来への不安を自信に変えてくれます。
行動へのステップ
1.ご自身の現在の、あるいは計画中の資産ポートフォリオを確認し、現金・預金の割合が高すぎないかを見直しましょう。
2.もし株式や投資信託を保有している場合、配当金や分配金が自動で再投資される設定になっているか確認しましょう。
3.ご自身の支出を「必須」と「裁量」に分類し、万が一の際にどれくらい支出を削減できるかを計算してみましょう。
4.インターネットのインフレ計算機を使い、現在の年間支出が、年率3%のインフレで20年後にいくらになるかを確認してみましょう。
5.これらの確認事項を基に、インフレ率が高い年にどう行動するか(支出を抑える、など)という具体的なルールを書き出してみましょう。

















