TradingViewのボリンジャーバンド、バンドウォークに注意!
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この記事のポイント
ボリンジャーバンドは順張りと逆張りの両方に使える便利なインジケーターですが、その使い分けに悩んでいませんか。この記事では、バンドの形から相場の状況を読み解き、「順張り」と「逆張り」のどちらを狙うべきかを見極める具体的な方法を解説します。
「バンドに触れたら逆張り?順張り?」ボリンジャーバンドの正しい使い方
ボリンジャーバンドの使い方を学ぶと、多くの初心者が混乱する点があります。それは、「バンドに価格が触れたら、反発を狙って逆張りする」という手法と、「バンドに沿って価格が動く『バンドウォーク』は、トレンド継続のサインなので順張りする」という、全く逆の解説が存在することです。この2つを正しく見極められないと、「逆張りの売りをしたら、そのままバンドウォークで上昇して大損失」という、典型的な失敗パターンに陥ってしまいます。
同じ「バンドに触れる」という現象が、なぜある時は反発のサインになり、ある時はトレンド継続のサインになるのでしょうか。
この違いを理解しない限り、ボリンジャーバンドを正しく使うことはできません。この記事では、この最も重要な「見極め方」を解説していきます。
ボリンジャーバンドの基本:3本の線の意味
ボリンジャーバンドを使いこなすには、まず3本の線の意味を理解することから始めます。ボリンジャーバンドは、価格の変動の大きさを示すインジケーターで、以下の3つの要素で構成されています。①ミドルバンド:中央を走る線で、これは単純移動平均線です。現在のトレンドの基本的な方向を示します。
②アッパーバンド:ミドルバンドの上にある線です。統計学的な計算に基づき、「価格が動きやすい範囲の上限」を示します。
③ロワーバンド:ミドルバンドの下にある線です。こちらは「価格が動きやすい範囲の下限」を示します。
統計上、価格の約95%はこの上下のバンドの範囲内に収まるとされています。この3本の線の幅や、価格との位置関係を見ることが、分析の基本です。
順張りのサイン:スクイーズからのエクスパンション
ボリンジャーバンドを使った「順張り」手法では、バンドの幅の変化に注目します。まず、アッパーバンドとロワーバンドの幅が非常に狭くなった状態、これを「スクイーズ」と呼びます。これは、価格の変動が小さくなり、市場のエネルギーが蓄積されている状態を示します。
そして、このスクイーズの後、バンドの幅が急激に拡大する「エクスパンション」が起きた時が、トレンド発生のサインです。価格がアッパーバンドを上に突き破りながらエクスパンションすれば、それは強力な上昇トレンドの始まりを示唆する「買いサイン」となります。
逆に、ロワーバンドを下に突き破りながらエクスパンションすれば、「売りサイン」です。この「スクイーズを待って、エクスパンションの方向に付いていく」のが、順張りの基本戦略です。
逆張りのサイン:レンジ相場でのバンドタッチ
次に、ボリンジャーバンドを使った「逆張り」手法です。これは、順張りの時とは全く異なる相場状況で使います。逆張りが有効なのは、バンドの幅が大きく広がっておらず、アッパーバンドとロワーバンドがほぼ平行に推移している「レンジ相場」の時です。
この状況で、価格がアッパーバンドにタッチしたら、それは短期的な買われすぎのサインと判断し、中央のミドルバンドまでの反落を狙う「売り」のチャンスとなります。
逆に、価格がロワーバンドにタッチしたら、短期的な売られすぎと判断し、ミドルバンドまでの反発を狙う「買い」のチャンスです。
重要なのは、この手法はトレンドが発生していない時に限定して使う、ということです。
トレンド継続のサイン:バンドウォーク
初心者がボリンジャーバンドで最も失敗しやすいのが、「バンドウォーク」という現象を見誤ることです。バンドウォークとは、エクスパンションの後、価格がアッパーバンドやロワーバンドに張り付くようにして、トレンドを継続させる動きのことです。
初心者は、価格がバンドに触れた最初の時点で「売られすぎだ」と逆張りの買いを入れてしまいがちですが、バンドウォークが発生すると、価格は反発せずに下落を続け、大きな損失につながります。
バンドウォークは、逆張りのサインではなく、「非常に強力なトレンドが継続している」ことを示す、順張りのサインなのです。
バンドが大きく開いて、価格がその縁に沿って動き始めたら、逆張りは決して行わないようにしましょう。
順張りと逆張りの見極め方
それでは、順張りと逆張りをどのように見極めるのか、その判断基準をまとめます。重要なのは、バンドの幅の状態を最初に確認することです。①バンド幅が非常に狭い「スクイーズ」の状態では、取引はせず、次の動きを待ちます。
②バンド幅が急拡大する「エクスパンション」*起きたら、それはトレンド発生の合図です。価格が動いた方向に付いていく「順張り」を選択します。
③バンド幅が広がったまま、ほぼ平行に推移している場合は、レンジ相場です。この時だけ、アッパーバンドでの売り、ロワーバンドでの買いといった「逆張り」が有効になります。
この3つのパターンをまず見分けることで、ボリンジャーバンドを正しく使いこなすことができます。
行動へのステップ
1.TradingViewのチャートを開き、「インジケーター」検索から「ボリンジャーバンド」を追加してみましょう。
2.過去のチャートをさかのぼり、バンドの幅が非常に狭くなった「スクイーズ」の状態を探してみましょう。
3.そのスクイーズの後、バンドの幅が拡大する「エクスパンション」と共に、大きなトレンドが発生していることを確認しましょう。(順張りの場面)
4.次に、バンド幅が平行な「レンジ相場」を探し、価格が上下のバンドで反発している様子を観察してみましょう。(逆張りの場面)
5.トレンドが発生している場面で、価格がバンドに張り付いて進む「バンドウォーク」の箇所も見つけてみましょう。




















