TradingViewで日本株を直接取引できる証券会社は?連携方法まとめ
投稿日:カテゴリ:TradingView
この記事のポイント
TradingViewで分析し、別のアプリで取引する。この手間を「面倒だ」と感じていませんか。実は、TradingViewは一部の証券口座と連携し、チャート上から直接、日本株を売買できます。この記事では、日本株取引に対応した証券会社と、口座を連携させる具体的な手順を解説します。これを読めば、分析から注文までをTradingView一つで完結させる、スムーズな取引が可能になります。
「分析はTradingView、取引は別アプリ…」この手間をなくしたい
TradingViewで完璧なエントリーポイントを見つけたとしても、そこから実際の注文を出すまでには、いくつかの壁があります。まず、証券会社の取引アプリを別に立ち上げ、同じ銘柄を再度検索し、注文画面を開いて数量や価格を入力する。この一連の作業には、どうしても時間がかかります。
そのわずかな時間の間に、価格は絶好の機会を通り過ぎてしまうかもしれません。また、急いで操作することで、銘柄を間違えたり、注文数量を誤入力したりするリスクも高まります。
この「分析ツール」と「取引ツール」が分かれていることによる非効率性とリスクは、特に短期売買を行うトレーダーにとっては、無視できない問題です。
この問題を解決し、分析から取引までを一つの画面で完結させるのが、証券口座連携機能なのです。
証券口座連携(ブローカー連携)の基本
証券口座連携とは、あなたが普段使っている証券会社の口座と、TradingViewのチャートを繋ぎ、分析から取引までを一つの画面で完結させるための機能です。一度連携すれば、TradingViewの高機能なチャート上で直接、売買注文を出したり、保有ポジションや口座残高を確認したりできるようになります。
この時、TradingViewは取引を行うための「リモコン」の役割を果たすだけであり、あなたの資産(株式や資金)は、これまで通り、すべて日本の法律で保護されたあなたの証券口座で管理されます。
TradingViewがお金を預かるわけではないため、セキュリティ面でも安心です。この機能により、分析と取引の間の時間的なロスや操作ミスをなくすことができます。
日本株取引に対応している証券会社
TradingViewから日本株を直接取引するには、連携に対応した証券会社の口座が必要です。2025年7月現在、日本株取引に対応している主な証券会社は、サクソバンク証券、OANDA、インタラクティブ・ブローカーズ証券などです。ここで注意すべき最も重要な点は、多くの日本の個人投資家が利用しているSBI証券や楽天証券といった主要なネット証券は、現時点ではTradingViewとの直接取引連携に対応していないということです。
したがって、TradingViewのチャートからシームレスに日本株を売買したい場合は、上記のような対応ブローカーで新たに口座を開設する必要があります。
まずは、ご自身が利用したい証券会社が対応リストに含まれているかを確認することが第一歩となります。
証券口座を連携させる手順
対応ブローカーの口座をお持ちであれば、連携は数分で完了します。まず、TradingViewのチャート画面の下部にある「取引パネル」タブをクリックしてください。様々な証券会社のロゴが表示されるので、あなたが利用している会社のロゴを選び、「続ける」をクリックします。すると、その証券会社へのログイン画面が表示されます。ここで入力するのは、TradingViewのIDではなく、その証券会社の取引口座のIDとパスワードです。正しく入力してログインが成功すれば、連携は完了です。
取引パネルがあなたの口座情報(残高やポジションなど)を表示する画面に切り替わっていることを確認してください。これで、TradingViewから直接取引を行う準備が整いました。
連携した口座で日本株を取引する方法
証券口座を連携させたら、いよいよTradingViewのチャートから直接、日本株の取引を行ってみましょう。注文を出すには、まず「注文パネル」を開きます。これは、画面右側のサイドバーにある、上下矢印のアイコンをクリックすると表示されます。
このパネルで、売買の種類(買いか売りか)、注文方法(成行注文か指値注文かなど)、そして株数などの数量を指定します。利食いや損切りの価格も同時に設定可能です。すべての項目を入力したら、パネルの一番下にある、青い「買い」または赤い「売り」のボタンをクリックします。
これで、あなたの注文は連携先の証券会社を通じて、実際の市場に発注されます。分析したチャートから離れることなく、シームレスに取引が完結します。
口座連携のメリットと注意点
証券口座の連携には、大きなメリットがある一方、いくつかの注意点も存在します。最大のメリットは、取引の迅速性です。分析から注文までが一体化することで、値動きの速い相場でも、機会を逃さずエントリーできます。
また、操作ミスが減るという利点もあります。注意点としては、まずセキュリティの強化が挙げられます。TradingViewと証券口座、両方のアカウントで、必ず二段階認証を設定しましょう。
また、取引の手数料は、あなたが連携した証券会社のものが適用されます。事前に手数料体系を確認しておくことが重要です。
これらの点を理解した上で活用すれば、口座連携はあなたの取引を強力にサポートしてくれるでしょう。
行動へのステップ
1.まず、ご自身が利用中、または利用を検討している証券会社が、TradingView連携に対応しているかを確認しましょう。
2.TradingViewのチャート画面を開き、画面下部の「取引パネル」タブをクリックしてみましょう。
3.表示されるブローカーの一覧の中に、あなたが利用したい証券会社のロゴがあるか探してみましょう。
4.もし対応する口座をお持ちの場合、ロゴをクリックして、ログイン画面が表示されるところまで進んでみましょう。
5.実際に接続しなくても、この手順を知っておくことで、将来的にシームレスな取引環境へ移行する準備ができます。















