TradingViewの人気指標「一目均衡表」を使いこなす

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カテゴリ:TradingView

この記事のポイント

多くのトレーダーが利用する「一目均衡表」。チャートに表示したものの、線や雲が多くて複雑に見え、どこから手をつければ良いか分からず悩んでいませんか。この記事では、日本生まれの万能指標である一目均衡表の5つの要素を一つずつ分解し、それぞれの線の意味と「雲」の読み解き方を、初心者にも分かりやすく解説します。


「線や雲が複雑で分からない…」一目均衡表の見た目に圧倒される悩み

一目均衡表は、多くの情報を一つの指標で表示してくれる反面、その見た目の複雑さから、初心者が最初に戸惑うインジケーターの代表格です。

チャートに追加した途端、5本もの線と「雲」と呼ばれる領域が表示され、「どこをどう見ればいいのか分からない」と圧倒されてしまった経験はありませんか。

「転換線」「基準線」「遅行スパン」といった独特の名称も、難しそうな印象を与えます。価格が雲に突入したり、線同士が交差したりと、チャート上では常に何かが起きていますが、その一つひとつの現象が何を意味するのかを理解できなければ、分析には使えません。

この複雑さから、多くの初心者が、その有効性を知る前に使うのをやめてしまいます。

一目均衡表の基本:5つの要素で相場を読み解く

一目均衡表は、「一目で相場の均衡状態が分かる」ことを目指して日本で開発された、非常に多機能なテクニカル指標です。これ一つで、トレンドの方向、勢い、そして将来のサポートやレジスタンスまで分析できます。

この指標は、以下の5つの要素から構成されており、それぞれが異なる役割を持っています。①転換線、②基準線、③先行スパン1、④先行スパン2、そして⑤遅行スパンです。

このうち、先行スパン1と2で囲まれた色付きの領域が、通称「雲(くも)」と呼ばれます。

2本の基準線:「転換線」と「基準線」の見方

一目均衡表を構成する5つの要素のうち、まず基本となるのが「転換線」と「基準線」です。これらは移動平均線のように、トレンドの方向性を示します。

①転換線は、短期的な値動きを表す、反応の速い線です。②基準線は、より長い期間で計算される、中期的なトレンドを示す、緩やかな線です。

この2本の線を使った最も基本的な分析方法が、両者の交差(クロス)に注目することです。短期の転換線が、中期の基準線を下から上に追い抜くことを「好転」と呼び、上昇トレンドへの転換を示唆する、強い買いサインとなります。

逆に、転換線が基準線を上から下に突き抜けることを「逆転」と呼び、下降トレンドへの転換を示す、強い売りサインと判断します。

未来を予測する「雲」の見方

一目均衡表の最も特徴的な部分が、チャートの未来に描かれる色付きの領域、「雲」です。この雲と、現在のローソク足の位置関係を見ることで、トレンドの方向性を一目で判断できます。

価格が雲の上で動いている時は、上昇トレンドと判断します。この時、雲は下値を支える「支持帯」の役割を果たします。

逆に、価格が雲の下で動いている時は、下降トレンドと判断し、雲は上値を抑える「抵抗帯」となります。

また、価格が雲の中にいる時は、方向感のない「レンジ相場」と見なします。まずはこの「価格と雲の位置関係」を覚えることが、一目均衡表分析の基本中の基本です。

現在と過去を比較する「遅行スパン」の見方

一目均衡表の5つの要素の中で、少し特殊なのが「遅行スパン」です。この線は、現在の価格(終値)を、そのまま26期間前の過去の位置にずらして表示したものです。

その目的は、現在の価格と過去の価格を、一目で比較することにあります。この遅行スパンと、それが位置する場所にある26期間前のローソク足との位置関係に注目します。

遅行スパンが、過去のローソク足よりも上にあれば、現在の価格は過去よりも強いと判断でき、買いの勢いが優勢であることを示します。

逆に、遅行スパンが過去のローソク足よりも下にあれば、売りの勢いが優勢であると判断します。

これは、他のサインを補強するための、確認用の指標として使われます。

総合分析の基本:「三役好転」と「三役逆転」

これまで学んだ要素を組み合わせた、一目均衡表の最も代表的な売買サインが「三役好転」と「三役逆転」です。

三役好転は、以下の3つの条件が全てそろった状態で、非常に強力な買いサインとされます。①転換線が基準線を上抜ける、②遅行スパンがローソク足より上にある、③現在の価格が雲より上にある。この3つがそろうと、短期・中期・長期の全ての視点で上昇の勢いが強いことを示します。

反対に、三役逆転は強力な売りサインです。①転換線が基準線を下抜ける、②遅行スパンがローソク足より下にある、③現在の価格が雲より下にある。

この3つの条件がそろった時です。まずは、この分かりやすい総合的なサインを探すことから、一目均衡表の分析を始めてみましょう。

行動へのステップ

1.TradingViewのチャートを開き、「インジケーター」検索から「一目均衡表」を追加してみましょう。
2.まず、価格と「雲」の位置関係だけに注目し、価格が雲の上にある場面(上昇トレンド)と、下にある場面(下降トレンド)を探してみましょう。
3.次に、転換線が基準線を下から上に抜ける「好転」の箇所を探してみましょう。
4.遅行スパンが、26本前のローソク足を上抜けている箇所も探してみましょう。
5.最後に、これら3つの買い条件が同時に成立している「三役好転」の場面を探し、その後の値動きを観察してみましょう。

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