セクター分析に必須!TradingViewで複数銘柄を比較する方法
投稿日:カテゴリ:TradingView
この記事のポイント
複数の銘柄の値動きを、一つの画面で同時に見比べたいと思ったことはありませんか。TradingViewの「マルチチャートレイアウト」機能は、まさにそれを実現する強力なツールです。この記事では、画面を分割して複数の銘柄を同時に監視するための基本設定と、分析の質を高める具体的な活用方法を解説します。この機能をマスターすれば、市場全体の流れや、銘柄間の強弱関係が一目で分かるようになります。
「あの株が動いている間に、こっちの株を見逃した…」個別監視の限界
ウォッチリストに気になる銘柄をいくつも登録していても、一度に表示できるチャートが一つだけでは、どうしても限界があります。ある銘柄の分析に集中している間に、別の銘柄が大きな値動きを見せ、絶好の売買チャンスを逃してしまった、という経験はありませんか。また、同じ業界の競合他社の株価を比較して、どの銘柄が一番強いのかを判断したい時も、チャートを一つひとつ切り替えて見ていては、その差を正確に把握するのは困難です。
市場全体(株価指数)の動きと、個別銘柄の動きをリアルタイムで見比べられないことにも、もどかしさを感じるでしょう。
このように、一度に一つの情報しか見られない状況は、多くの機会損失と、不正確な判断の原因になり得るのです。
マルチチャートレイアウトの基本的な設定手順
複数銘柄を同時に監視するには、まずチャート画面を分割する必要があります(この機能は有料プランで利用可能です)。操作は、チャート画面の右上にある田の字のアイコン「レイアウトを選択」から行います。クリックして表示されるメニューから、2分割や4分割など、好みのレイアウトを選択してください。画面が分割されたら、次に各画面に表示させる銘柄を設定します。
重要なのは、設定したい画面をまずクリックすることです。クリックすると、その画面の周りが青い枠で囲われます。この状態で、左上の検索窓から銘柄を選択すると、青枠の画面のチャートだけが切り替わります。
この作業を繰り返し、全ての画面に別々の銘柄を表示させましょう。
活用術①:同じ業界の複数銘柄を同時監視する
マルチチャート機能の最も代表的な活用法が、同じ業界(セクター)に属する複数の銘柄を同時に監視することです。これにより、その業界全体の強弱や、その中での個別銘柄の相対的な位置づけを把握できます。例えば、画面を4分割し、トヨタ・ホンダ・日産など、自動車メーカー各社のチャートを並べてみましょう。もし、全ての銘柄が同じように上昇していれば、それは業界全体にとって良いニュースがあったのかもしれません。
一方で、1社だけが突出して上昇していれば、その会社独自の好材料が影響していると推測できます。
このように複数銘柄を比較することで、単一のチャートを見ているだけでは分からない、より深い市場の状況を読み解くことができるのです。
活用術②:市場全体(指数)と個別銘柄の強さを比較する
個別銘柄の強さを測るには、市場全体の動きと比較するのが効果的です。マルチチャート機能を使えば、この「相対的な強弱」の比較が簡単に行えます。まず、画面を2つに分割してください。片方の画面には、市場の平均である株価指数(例:日経平均225)を表示します。もう片方の画面に、分析したい個別銘柄(例:トヨタ自動車)を表示します。
この状態で両者を見比べ、「日経平均は上昇しているのに、トヨタはあまり上がっていない」といった状況が確認できれば、その時のトヨタは市場平均よりも弱い、と判断できます。逆に、日経平均よりも大きく上昇していれば、非常に強いと判断できます。
この分析は、数ある銘柄の中から、今最も勢いのある「主役株」を見つけ出すのに役立ちます。
活用術③:相関関係にある市場を同時に監視する
異なる市場でも、互いに影響を与え合って動く「相関関係」にある銘柄は多数存在します。マルチチャートは、この関係性を監視するのにも最適です。例えば、画面を2分割し、一方に「原油価格」、もう一方に「航空会社の株価」を表示させます。原油価格は、航空会社の経営コストに直結するため、両者の株価は連動しやすくなります。原油の急騰を見て、航空株の売りの判断材料にする、といった使い方ができます。
また、逆の動きをする「逆相関」の監視も有効です。例えば、「米ドル」と「金(ゴールド)」のチャートを並べると、一方が上がればもう一方が下がる、という関係が見えてくることがあります。
この関係性を利用すれば、より多角的な分析が可能になります。
複数銘柄の監視を効率化する「同期」機能
マルチチャートで複数銘柄を比較する際、知っておくと便利なのが「同期」機能です。画面右上の「レイアウトを選択」アイコンのメニューから設定できます。複数銘柄の監視で特に役立つのが、「時間足」と「十字カーソル」の同期です。「時間足の同期」をオンにすれば、一つの画面の時間足を変更するだけで、全ての画面が同じ時間足に切り替わります。「十字カーソルの同期」をオンにすると、カーソルが全画面で連動し、同じ日時に何が起きたかを瞬時に比較できます。
一方で、複数銘柄を監視するという目的の場合、「シンボルの同期」は必ずオフにしておきましょう。これをオンにすると、せっかく並べた異なる銘柄が、一つの銘柄に統一されてしまうためです。
行動へのステップ
1.TradingViewの有料プランに登録し、チャート画面右上の「レイアウトを選択」アイコン(田の字のマーク)をクリックしてみましょう。
2.表示されたメニューから、4分割のレイアウトを選んでみましょう。
3.4つのパネルに、それぞれ同じ業界の異なる銘柄(例:自動車業界の4社)を設定してみましょう。
4.「レイアウトを選択」メニューを開き、「時間足」と「十字カーソル」の同期をオンにしてみましょう。
5.カーソルを動かしたり時間足を変更したりして、4つの銘柄の値動きがどのように連動しているかを比較観察してみましょう。
















