Google認証アプリを使ったTradingViewの二段階認証(2FA)の設定方法
最終更新日:カテゴリ:TradingView
この記事のポイント
TradingViewのアカウントに保存した、大切な分析データや設定。「もし、誰かに不正にログインされたら…」と考えたことはありませんか。パスワードだけのセキュリティでは、決して万全とは言えません。この記事では、あなたのアカウントを不正アクセスから守るための「二段階認証」の設定方法を、初心者にも分かりやすく解説します。この記事を読めば、数分であなたのアカウントの安全性を格段に高めることができ、安心して分析に集中できるようになります。
「アカウントの乗っ取りが心配…」パスワードだけのセキュリティに潜む危険性
あなたのTradingViewアカウントは、時間をかけて作り上げた分析レイアウトやウォッチリストなど、大切な情報資産の保管場所です。しかし、その入り口の鍵がパスワード一つだけだと、本当に安全と言えるでしょうか。万が一、パスワードが第三者に漏洩してしまった場合、あなたのアカウントは乗っ取られ、分析内容を盗まれたり、設定を勝手に変更されたりする危険にさらされます。
特に有料プランに登録している場合は、金銭的なリスクも無視できません。こうした危険性を大幅に減らすのが「二段階認証」ですが、「設定が複雑そう」「認証アプリの使い方が分からない」「もし設定に失敗して、自分がログインできなくなったらどうしよう」といった不安から、導入をためらっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんな不安を解消し、誰でも簡単かつ安全に設定できる手順を解説します。
二段階認証(2FA)の仕組みと重要性
まず、二段階認証(2FA)がどのような仕組みなのかを理解しましょう。これは、アカウントにログインする際に、2つの異なる種類の「鍵」を要求することで、セキュリティを大幅に高める方法です。1つ目の鍵は、従来通りの、あなただけが知っている「パスワード」です。そして、2つ目の鍵となるのが、あなただけが持っている「スマートフォン」の認証アプリが表示する、30秒ごとに変化する6桁の数字です。
万が一、悪意のある第三者にあなたのパスワードが知られてしまっても、2つ目の鍵であるあなたのスマートフォンが手元になければ、アカウントにログインすることはできません。
この二重の防御壁によって、不正アクセスのリスクを劇的に減らすことができるのです。あなたのアカウント情報を守るため、この設定は非常に重要です。
準備:スマートフォンに認証アプリをインストールする
二段階認証を設定するための、最初の準備をしましょう。必要なものは、あなたのスマートフォンと、そこに入れる「認証アプリ」です。このアプリが、ログインの度に新しい確認コードを自動で作り出してくれます。認証アプリは様々な企業が提供していますが、無料で使え、最も広く利用されているのは「Google Authenticator(Google認証システム)」や「Microsoft Authenticator」です。
iPhoneをお使いならApp Storeから、AndroidスマートフォンならGoogle Playストアを開き、どちらかのアプリ名を検索して、インストールしてください。
アプリのインストール自体は数秒で完了します。この後のTradingViewでの設定で、このインストールしたアプリを使いますので、まずはこの準備を済ませておきましょう。どちらのアプリを選んでも、機能に大きな違いはありません。
TradingViewで二段階認証を有効化する手順
スマートフォンの準備ができたら、パソコンのブラウザでTradingViewの設定を進めます。まず、TradingViewにサインインし、画面左上のプロフィールアイコンをクリックして「プロフィール設定」ページを開きます。次に、ページ上部にあるタブの中から「セキュリティ」を選んでクリックしてください。セキュリティ関連の設定項目が表示されますので、その中にある「二段階認証」のセクションを探します。
右側にある青い「有効にする」ボタンをクリックしてください。すると、画面にQRコードが表示された、新しいポップアップウィンドウが開きます。このQRコードが、あなたのTradingViewアカウントと、スマートフォンに入れた認証アプリとを連携させるための重要な鍵となります。
この画面を表示させたまま、次の章の操作に進んでください。
認証アプリと連携し、設定を完了させる手順
パソコン画面にQRコードが表示されたら、スマートフォンでの操作に移ります。先ほどインストールした認証アプリを開き、「+」ボタンなどから「QRコードをスキャン」を選んでください。カメラが起動したら、パソコン画面のQRコードを読み取ります。
成功すると、アプリに「TradingView」の項目が追加され、30秒ごとに変化する6桁の数字が表示されます。
次に、パソコンの画面に戻り、QRコードの下にある入力ボックスに、スマートフォンに表示されているこの6桁の数字を入力し、「有効にする」ボタンを押します。
これで設定はほぼ完了ですが、最後に極めて重要な作業があります。それは、画面に表示される「バックアップコード」の保存です。スマホを紛失した時にこのコードがないと、二度とアカウントにログインできなくなる可能性があります。必ず安全な場所に保管してください。
二段階認証を有効にした後のログイン方法
二段階認証を有効にすると、今後のサインインの手順に一手間加わります。まず、通常通りにユーザー名とパスワードを入力してサインインボタンを押します。すると、次に「二段階認証コード」を入力するための画面が表示されます。ここで、あなたのスマートフォンで認証アプリ(Google Authenticatorなど)を起動してください。
アプリに表示されているTradingView用の6桁の数字を、パソコンの画面の入力ボックスに正しく入力します。そして「確認」ボタンを押せば、サインインが完了します。
この「パスワード」と「認証コード」の二つの鍵がそろうことで、初めてログインできるようになったわけです。この一手間が、第三者による不正アクセスを困難にし、あなたのアカウントの安全性を飛躍的に高めてくれます。
行動へのステップ
1.お使いのスマートフォンのアプリストアで「Google Authenticator」などの認証アプリを検索し、インストールしましょう。
2.TradingViewにログインし、左上のプロフィールアイコンから「プロフィール設定」→「セキュリティ」タブの順に開きましょう。
3.「二段階認証」のセクションにある「有効にする」ボタンを押し、QRコードを表示させましょう。
4.スマートフォンの認証アプリでQRコードをスキャンし、表示された6桁のコードをTradingViewの画面に入力しましょう。
5.最後に表示される「バックアップコード」を、スクリーンショットやメモで必ず安全な場所に保管しましょう。
















