TradingViewは無料でどこまで使える?アカウント登録から初期設定までの完全スタートガイド
最終更新日:カテゴリ:TradingView
この記事のポイント
この記事では、世界中のトレーダーが利用する高機能チャートツール「TradingView」の全体像と、その具体的な使い方を基礎から解説します。
特に、費用をかけずに利用できる無料版で、どのレベルの機能が使えるのか、そして有料版と何が違うのかを説明します。
さらに、アカウント登録の手順から日本語への表示設定、チャート画面を構成する各パネルの名称と役割までを、一つひとつ順を追って説明します。
最終的に、銘柄の検索方法や時間足の変更といった、チャート分析を行う上で必須となる基本的な操作を、ご自身の力で実行できるようになることを目指します。
高機能チャートを使いたいが、何から手をつければ良いか分からないあなたへ
株式投資やFX、仮想通貨の取引において、精度の高い分析を行うためには高機能なチャートツールが欠かせません。しかし、数あるツールの中からどれを選択すべきか、特に初心者の方にとっては判断が難しいのが現状です。
多くの専門家が「TradingView」を推奨していますが、その名前を聞いても、具体的にどのような機能があり、他のツールと何が違うのか、そして有料プランに登録しなければ本格的な分析はできないのではないか、といった疑問や不安が先行しがちです。
また、いざ利用を開始しようとしても、一見して複雑に見える画面構成や専門用語の多さに圧倒され、どこから操作を学べば良いのか分からず、アカウントを作成しただけで利用を断念してしまうケースも少なくありません。
自分のトレードスタイルにとって本当に必要な機能が無料の範囲で利用できるのか、時間をかけて学習する価値があるのかを、利用開始前に正確に把握したいという要望は非常に大きいと思います。
費用は不要!TradingView無料プランでできること・できないこと
TradingViewの最大の魅力の一つは、無料プランでも非常に多くの機能が利用できる点です。まず、日本株や為替、仮想通貨など、ほとんどの市場のチャートデータを閲覧できます。チャート分析に不可欠な描画ツール、例えばトレンドラインやフィボナッチ・リトレースメントなどは、ほぼ全ての種類を無制限に使用可能です。
テクニカル指標であるインジケーターは、1つのチャートに対して同時に3つまで表示させることができます。これは移動平均線やMACD、RSIといった主要な指標を組み合わせて基本的な分析を行うには十分な数です。
ただし、無料プランにはいくつかの明確な制限も存在します。
例えば、設定した価格に到達した際に通知を受け取れるサーバーサイドアラートは、同時に1つしか有効にできません。また、複数のチャートを1つの画面に分割して表示する「マルチチャートレイアウト」機能は利用できず、保存できるチャートレイアウトも1つだけです。
操作中に広告が表示される点も無料版の特徴です。これらの制限はありますが、基本的なチャート分析を学び、実行する上では十分な機能が備わっており、初心者がTradingViewの操作に習熟するための環境として最適と言えます。
5分で完了!TradingViewのアカウント作成と日本語表示設定の全手順
TradingViewを本格的に利用するためには、まずアカウントを作成します。この手順は非常に簡単で、5分もあれば完了します。最初に、お使いのウェブブラウザで「TradingView」と検索し、公式サイトにアクセスしてください。
画面右上に「始めましょう」や「サインイン」といった主旨のボタンがあるので、それをクリックします。
次に、アカウント作成の画面が表示されます。ここで「Eメール」でのサインアップを選択し、「ユーザー名」「メールアドレス」「パスワード」をそれぞれ入力します。GoogleやFacebookなどのアカウントと連携して登録することもできます。
利用規約のチェックボックスに同意のチェックを入れ、「アカウント作成」ボタンを押します。この操作の後、登録したメールアドレス宛にTradingViewから確認メールが届きますので、メール本文に記載されているアカウントを有効化するためのリンクをクリックしてください。これでアカウント作成は完了です。
次に、表示言語を日本語に設定します。サインインした状態で、画面左上のご自身のプロフィールアイコン(人型のアイコン)をクリックし、表示されたメニューの中から「日本語」を選択すれば、サイト全体の表示が日本語に切り替わります。
チャート画面の各パネルの名称と役割を理解する
TradingViewのチャート画面は、主に4つの主要なエリアに分かれています。これらの名称と役割を最初に理解することが、効率的な操作の第一歩となります。画面の大部分を占めるのが「メインチャートエリア」で、ここにはローソク足チャートが表示され、価格の動きを視覚的に捉えます。
次に、画面の「上部ツールバー」です。左側には、分析したい金融商品を検索するための「シンボル検索ボックス」、チャートの時間軸を切り替える「時間足設定」、そして移動平均線などを追加する「インジケーター」ボタンが配置されています。
画面の「左側ツールバー」は、分析のための描画ツールが集約されたエリアです。トレンドラインや水平線、フィボナッチ・リトレースメントなど、チャート上に直接書き込むためのツールが格納されています。
そして、「右側ツールバー」には、気になる銘柄を一覧表示する「ウォッチリスト」を中心に、価格アラートの設定パネルや経済カレンダーなどが並んでいます。これらの4つのエリアの役割を把握しておくことで、目的の機能を使いたい時にどこを探せばよいかがすぐに分かります。
これだけは覚えたい!銘柄検索から時間足変更までの必須基本操作
チャート画面の構成を理解したら、次は具体的な基本操作を習得します。最初に覚えるべき操作は「銘柄(シンボル)の検索と表示」です。画面左上のシンボル検索ボックスをクリックし、分析したい企業名(例:トヨタ自動車)、ティッカーシンボル(例:7203)、為替ペア(例:USDJPY)などを入力します。候補一覧が表示されるので、取引所(例:東証)を確認して該当するものをクリックすると、その銘柄のチャートがメインエリアに表示されます。
次に重要なのが「時間足の変更」です。シンボル検索ボックスの右隣にあるボタン(初期状態では「D」などと表示)をクリックすると、時間足のリストが表示されます。「1時間」「日」「週」「月」など、分析の目的に応じて時間軸を切り替えることができます。
最後に「チャートタイプの変更」です。時間足設定の右隣にあるローソク足のアイコンをクリックすれば、表示形式を「バー」や「ライン」などに変更できますが、通常は四本値が分かる「ローソク足」のままで問題ありません。
これら3つの操作をスムーズに行えれば、基本的なチャート分析の準備は完了です。
行動へのステップ
1.TradingView公式サイトにアクセスし無料アカウントを作成する。
2.画面左上のシンボル検索ボックスに、あなたが知っている企業名(例:任天堂 or 7974)を入力してチャートを表示させてみる。
3.チャート上部の時間足設定を「日足(D)」から「週足(W)」、「月足(M)」へと順番に切り替え、表示がどう変化するかを確認する。
4.画面左側の描画ツールバーから「トレンドライン」を選択し、チャート上の安値と安値、または高値と高値を結んで線を引いてみる。
5.画面右側のウォッチリストに、先ほど検索した銘柄を右クリックメニューなどから追加し、いつでも呼び出せるようにする。















