Pythonで相場師朗先生の「半分の法則(下半身)」を検出させるプログラムを作る[1]半分の法則(下半身)を数式で表してみる
最終更新日:カテゴリ:プログラミング
キーワード:半分の法則(下半身)・逆半分の法則(逆下半身), Python, 半分の法則(下半身)・逆半分の法則(逆下半身)検出プログラム
半分の法則(下半身)は一番重要な技
相場師朗先生のトレード技術で、一番重要なのが「半分の法則(下半身)」だと考えています。相場師朗先生の新刊「儲ける力が身につく! 相場師朗式 一生モノの株ドリル」でも、一番最初に紹介されているのが、「半分の法則(下半身)」です。
一番最初に紹介されていると言うことは、相場先生のトレード技術を勉強する時、一番最初に覚えるべき技と言うことになりますね。
今回は、「半分の法則(下半身)」を検出するためのプログラムを作ります。
「半分の法則(下半身)」とは?
「半分の法則(下半身)」とは、「儲ける力が身につく! 相場師朗式 一生モノの株ドリル」に下記のように書かれています。
「下半身」とは、それまで5日線の下にあったローソク足が陽線で体半分以上、5日線の上に勢いよく抜けた状態のことをいいます。
「儲ける力が身につく! 相場師朗式 一生モノの株ドリル」より引用
「半分の法則(下半身)」を検出させるための条件
「半分の法則(下半身)」を検出させるためには、いくつかの条件があります。1.陽線である
2.ローソク足が陽線で体半分以上、5日線の上に抜ける
①ローソク足が5日線を踏んでいる
②ローソク足が5日線を完全に越える
3.「半分の法則(下半身)」発生前、ローソク足は5日線下で推移している
※厳密に言うと、上記以外にも条件がありますが、今回はこれで考えてみます。
1.陽線であること
陽線とは、始値に比べて終値が高い状態を言います。上図のようになります(上ヒゲ、下ヒゲは省略します)
陽線を数式で表すと下記のようになります。
Close > Open
※始値はOpen、終値はClose
2-①ローソク足が5日線を踏んでいる
「ローソク足が5日線を踏んでいる」状態とは、上図のようになります。
数式で表すと下記になります。
(Close – Open) / (sma5 – Open) >= 2
※sma5は、5日移動平均の値になります。
※ローソク足のちょうど中心に5日移動平均がある場合も、「ローソク足が陽線で体半分以上、5日線の上に抜ける」と判断します。
2-②ローソク足が5日線を完全に越える
「半分の法則(下半身)」は、「ローソク足が5日線を踏んでいる」だけでなく、「ローソク足が5日線を完全に越える」も当てはまります。
「ローソク足が5日線を完全に越える」状態とは、上図のようになります。
数式で表すと下記になります。
Open >= sma5
※始値(Open)と5日移動平均(sma5)の値が同じ場合も越えたと判断します。
3.「半分の法則(下半身)」発生前、ローソク足は5日線下で推移している
「半分の法則(下半身)発生前、ローソク足は5日線下で推移している」状態とは、上図となります。
「5日線の下でローソク足が推移している」については、色々な表現方法があると思うのですが、今回は便宜上、終値線が5日線の下にある状態で考えてみます。
あと、「どのくらいの期間、ローソク足が5日線の下で推移するのか」と言う点については、2日間で考えてみます。
※「終値線が5日線の下に2日間推移している状態」については、終値線を使うべきなのか、期間は2日間で良いのか、検証が必要であると考えています。そのため、今後、パラメーターの値を変更する場合があります。
※【2019/1/12追記】終値線から2日線に変更しました。
数式で表すと下記になります。
2日前:sma5 > sma1
1日前:sma5 > sma1
今 日:sma5 < sma1
※sma5は5日移動平均の値、sma1は終値になります。