Pythonで相場師朗先生の「くちばし」を検出させるプログラムを作る[4]くちばしを検出する

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カテゴリ:プログラミング
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3日線と5日線を使ってくちばしを検知する



[1]株価データを取得する
[2]取得した株価データをチャート表示する
[3]移動平均線を表示する

上記で、ローソク足と移動平均線を表示することが出来ました。次は、「くちばし」の検出です。

「くちばし」は、2つの移動平均線がクロスした状態を言います。相場先生のトレード技術では5日移動平均線と20日移動平均線がクロスした時を「くちばし」と言います。

2018年12月13日発売の書籍「儲ける力が身につく! 相場師朗式 一生モノの株ドリル」に掲載されている「くちばし」は、3日移動平均線と5日移動平均線を使っています。

今回は、3日移動平均線と5日移動平均線を使って「くちばし」を検知します。


「くちばし」は、ただ移動平均線がクロスすれば良いと言うわけではなく、移動平均線の傾きが重要で、上昇の場合(くちばし)は移動平均線の傾きが右上がり、下落の場合(逆くちばし)は移動平均線の傾きが右下がりとなります。

移動平均線が横ばいの時に、移動平均線が交差しても、それは「くちばし」とは言いません。

移動平均線のクロスを検出する

移動平均線のクロスを検出するには、移動平均線の値を比較します。

例えば、3日移動平均線が5日移動平均線を下から上に抜ける場合、移動平均線の値が下記のようになったら、移動平均線がクロスしたと判断します。

昨日:3日移動平均の値 < 5日移動平均の値
今日:3日移動平均の値 ≧ 5日移動平均の値


昨日、3日移動平均の値が5日移動平均の値より小さい。今日、3日移動平均の値が5日移動平均の値より大きくなった。3日移動平均と5日移動平均の値が同じ場合は、クロスしたと判断します。

移動平均線の傾きの計算方法


移動平均線の傾きを計算するには、移動平均の値を比較します。昨日と今日の移動平均の値を比較します。

昨日の移動平均の値 < 今日の移動平均の値

上記のようになった場合は、移動平均線は右上がりとなり、上昇と判断します。

昨日の移動平均の値 > 今日の移動平均の値

上記のようになった場合は、移動平均線は右下がりとなり、下落と判断します。

くちばしの検知結果



アウトソーシング[2427]で、実際に移動平均線の傾きを考慮して「くちばし」を検知した結果が上記となります。左側の日付が「くちばし」を検出した日、右側の数値は終値です。



チャートに印をつけたものが上記となります。自動的に印をつけています。赤丸がくちばし、青丸が逆くちばしとなります。



チャートギャラリーのチャートと比較してみます。こちらは、手動で印をつけています。赤丸がくちばし、青丸が逆くちばしとなります。

一致していますね。
 

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